コラム第6回が公開されました
Wind Band Pressにて連載させて頂いているコラム、第6回目です。
「庭前の柏樹子」~僧侶兼打楽器奏者 福原泰明の音楽説法 第6回
今回は「演奏中に音を聴く」�…
ロンドン&南イングランド地区
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ウェールズ予選
北イングランド予選
さて、これまで紹介してきた地区予選、いよいよ最後の地区です。
ロンドン&南イングランド地区。
ロンドンはご存知のようにイングランドの首都。事実上イギリス連合王国の首都でもあります。「イギリスの首都」と明言した文書は存在しないけど。
イングランドの最大都市で、イギリス内の都市別人口も約700万人と他を圧倒して1位。(2位のバーミンガムは約100万人。)
たくさん人がいるから、たくさん良い奏者がいて、たくさん強いバンドがあるんでしょ?
と思うかもしれませんが、実はこの地区のバンドの成績は控え目に言っても芳しくありません。
全英選手権でも毎回下から数えた方が早いくらいの順位。
何故かと言うと、「仕事が忙しくてあまりバンド活動をしていられない」からだそうです。
イギリスのバンドは基本的に平日夜が練習日。元々は会社のレクリエーションで生まれた文化もあって、土日に練習日を設定しているバンドは少数。
しかし、平日夜だと仕事が忙しいとなかなか練習に出れない。なので練習の出席率が良くなく、結果バンドのレベルも上がらない。
こう言う悪循環なんだそう。
あとは単純に「ブラスバンド以外の娯楽も多いから、わざわざブラスバンドやる人が多くない」と言う一面もあるそう。
まぁ、ロンドン何でもあるしね。山ん中で何にも無ぇヨークシャー地方とは違うし。
でも、世界基準で見れば十分レベル高いバンドもありますよ。他の地区のバンドが異常なだけです。
そんなロンドン&南イングランド地区、代表的なバンドはフライアリー・ギルドフォードとレッドブリッジ。
フライアリーは地区予選4連覇中。
少し前はレッドブリッジが圧倒していました。2002〜2011年の10回のうち9回優勝。だったのですが、2012年以降予選通過したのは2017年の1回のみ。
近年2位は流動的ですが、ゾーン・ワンやワンテージが入る事が多かったです。
さて当日の演奏順抽選結果はこちら。
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北イングランド地区予選
さて、予選期間最終週には3つの地区予選が行われました。ウェールズ、北イングランド地区、ロンドン&南イングランド地区。
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北イングランド地区。
ヨークシャーの東に位置するこの地区。大体この辺り。
ここでは、近年では3つのバンドが優勝を争っています。
レッジ・ヴァーディ
NASUWTリヴァーサイド(以下リヴァーサイド)
イースト・ヨークシャー・モーター・サーヴィス(以下EYMS)
ここ10年では、レッジ・ヴァーディが5回、リヴァーサイドが3回、EYMSが1回優勝。
レッジ・ヴァーディが優勝回数としては上ですが、2017、2018年はリヴァーサイドが2連覇。
EYMSは2位に来たり来なかったりを繰り返しています。
今回の地区予選当日の演奏順抽選結果はこちら。
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ウェールズ予選
さて、2月終わりから始まった地区予選も最終週となりました。
最終週の予選は3つ。
ウェールズ、北イングランド地区、そしてロンドン&南イングランド地区。
ウェールズ予選。
この地区予選は全英選手権への出場権だけでなくヨーロピアンへの出場権争いも兼ねていて、この予選での優勝バンドは来年のヨーロピアンへの出場権を得ます。
ウェールズの二大巨頭は、コーリー・バンドとトリディーガー・バンド。
この二つは全英選手権決勝でもトップ4に入る事が多く、揃ってシード権を得る事も珍しくありません。
なので、ヨークシャー地区と同じようにレベルが高いゆえに競争が高くない場所とも言えます。
実際コーリーとトリディーガーがシード権持ってれば、8バンド中4つも出れる事になるからね。全体の半分。
この2バンドがどれだけ圧倒的と言うと、2000年以降のウェールズ予選19回中の優勝バンドはコーリーが14回、トリディーガーが4回。
2バンドと言うかコーリーが圧倒的で、トリディーガーが喰らい付いている形。
コンテスト当日に行われる演奏順抽選結果はこちら。
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西イングランド地区予選
同日に3地区行われた地区予選、3つ目は西イングランド地区です。
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スコットランド予選
中部地区予選
この地区の強豪バンドは、フラワーズ・バンド。
過去10回の西イングランド地区予選の中の7回をこのフラワーズが制しています。
他はウッドフォールズ・バンドが2回、カンボーン・バンドが1回。
フラワーズは過去にユーフォニアム奏者のデイヴィッド・チャイルズを首席に招聘したり(後に短期間ではあったけど指揮者も任せたり)、色々と活動的なバンドです。
2015年の決勝では4位に入り、シード権も得ました。
近年の地区予選の2位にはウッドフォールズが入るのが多く、時々カンボーンや他のバンドが入り予選通過していました。
そんな西イングランド地区の演奏順抽選結果は以下の通り。
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中部地区予選
さて、同日に行われた3つの地区予選の二つ目、中部地区予選。
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この中部地区は、ヴィルトゥオージGUSバンドが2018年まで5連覇中で、2位には毎年入れ替わりでデスフォードやソレスビー、ジャガー・ランドローバーなどのバンドが入っておりました。
デスフォードはいわゆる「古豪バンド」で1980年代から1990年代初期にかけて黄金期を迎えたバンドでした。
1985年〜1986年には全英選手権で2位、ブラス・イン・コンサートで1位、ヨーロピアンで1位を攫っていき、1987〜1989年には全英選手権を3連覇。
間違いなく当時「トップ中のトップバンド」。
ただ、何故かブリティッシュ・オープンでは成績が振るわず、全盛期でも良くて5位、悪い時は16位などで、結局一度もブリティッシュ・オープンを制した事はありません。
話が逸れた。
さて、当日朝に決まる演奏順抽選結果はこちら。
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スコットランド予選
先週までに北西地区、ヨークシャー地区の予選が終わり、今週は同日に3地区が行われました。
スコットランド、中部地区、西イングランド地区の3つ。
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北西地区予選
ヨークシャー地区予選
スコットランド地区。
1990年と1996年の全英選手権決勝にてスコットランドのバンドが優勝したことがあります。
そのバンドは、CWS(グラスゴー)。現在のコーオペレイション・バンドです。
このコーオペレイション・バンド、2018年までは「コーオペレイティブ・フュネラルケア・バンド」という名前でした。
これは「コーオペレイティブ・フュネラルケア」という葬儀会社がスポンサーをしていたためでしたが、その会社が2018年をいっぱいでスポンサーを降りたためにバンドの名前も一緒に変わる事となりました。
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スコットランドの二大巨頭は、上記のコーオペレイション・バンドともう一つ、ウィットバーン。
2008年以降のスコットランド予選は、この二つ以外は優勝していません。二人だけの世界。
さて、今年のスコットランド予選の演奏順抽選結果はこちら。
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ヨークシャー地区予選
さて先週から始まった、10月の決勝に進むための予選。
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今週はヨークシャー地区です。
ブラック・ダイク、ブリッグハウス、そしてグライムソープなどトップ中のトップが集まるこのヨークシャー地区。北西地区と並んでイングランドの二大巨塔です。
1997年以降の決勝で、ウェールズを除いた優勝バンドはこのヨークシャー地区と北西地区以外にいないほど、今のイングランドでは圧倒的な存在感。
しかしこのヨークシャー地区、レベルが高いが故に決勝でもトップ4に入るバンドが多く、シード権を持ってることがほとんど。
逆に言えば、予選の競争がそこまで激しくないとも言えます。まぁ、逆に言えば決勝でトップ4に入れないと次の年の予選が凄まじい「死の組」になる地区でもあるけど。
今回もブラック・ダイクとブリッグハウスの2つがシード権を持っているので、予選突破の条件は「この2バンドを除いた上位2つに入ること」となります。
コンテスト当日朝に行われる、演奏順を決めるためのクジ引き結果は以下の通り。
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タイマーに文句を垂れる毎日
私自身非常にぐうたらな性格もあって、気を抜いていたら時間の使い方がめちゃくちゃになります。
「さぁ始めよう」とやってみたら5分も持たずに他の事を始めてしま…