西イングランド地区予選
同日に3地区行われた地区予選、3つ目は西イングランド地区です。
この地区の強豪バンドは、フラワーズ・バンド。
過去10回の西イングランド地区予選の中の7回をこのフラワーズが制しています。
他はウッドフォールズ・バンドが2回、カンボーン・バンドが1回。
フラワーズは過去にユーフォニアム奏者のデイヴィッド・チャイルズを首席に招聘したり(後に短期間ではあったけど指揮者も任せたり)、色々と活動的なバンドです。
2015年の決勝では4位に入り、シード権も得ました。
近年の地区予選の2位にはウッドフォールズが入るのが多く、時々カンボーンや他のバンドが入り予選通過していました。
そんな西イングランド地区の演奏順抽選結果は以下の通り。
1. ボーンマウス・コンサート・ブラス
2. カンボーン・タウン
3. ヴァーウッド・コンサート・ブラス
4. ハイド
5. フラワーズ
6. セント・デニス
7. セント・オーステル・タウン
8. ランナー&ディストリクト・シルバー
9. ウッドフォールズ
10. チャルフォード
11. リドブルック
12. フィルトン・コンサート・ブラス
13. アルドボーン
フラワーズは前半、ウッドフォールズは後半に入りました。カンボーンは2番目と早い位置に。
西イングランド地区でシード権を持っているバンドはいないので、予選通過条件は「上位2位に入ること」。
さて、地区の絶対王者フラワーズに取って代わることは出来るか西イングランド地区2019結果はこちら!
順位 | バンド | 指揮者 |
1 | フラワーズ | ポール・ホランド |
2 | アルドボーン | デイヴィッド・ソーントン |
3 | フィルトン・コンサート・ブラス | トム・ダヴォレン |
4 | ウッドフォールズ | ロバート・チャイルズ |
5 | カンボーン・タウン | ケヴィン・マッケンジー |
6 | セント・デニス | ダレン・ホーケン |
7 | ヴァーウッド・コンサート・ブラス | ケヴィン・スミス |
8 | リドブルック | グリン・ウイリアムズ |
9 | セント・オーステル・タウン | イアン・マクナイト |
10 | ランナー&ディストリクト・シルバー | デイヴィッド・ハミルトン |
11 | チャルフォード | スティーヴ・テューブ |
12 | ボーンマウス・コンサート・ブラス | ハワード・エヴァンズ |
13 | ハイド | ギャリー・カット |
フラワーズとアルドボーンが予選通過
フラワーズ、盤石
西イングランド地区3連覇となりました。これで直近10回中8回優勝。
ちなみにフラワーズのロゴはバンド発祥となった会社、「フラワーズ&サンズビール醸造所」のものです。
1968年に倒産して今はもう無い会社ですが、名前とロゴだけはバンドとして残っています。こういう「伝統」が根強く残るのは非常にイングランドらしさを象徴しているなぁ。
それよりも奥さん、あれですよ、いやそれよりもなんて言ったらフラワーズに失礼だけど、
2位にアルドボーン。
完全にノーマーク。
だってアルドボーンは確かに過去に地区予選優勝はしているけど、それも1981年のこと。
2000年代はチャンピオンシップ・セクションと1stセクションを行ったり来たりしているいわゆる「エレベーターバンド」でした。
2010年代にデイヴィッド・ジョンソンが指揮者となり、2011年に全英選手権1stセクションでの優勝を皮切りにメキメキと成績を上げ、2016年には実に35年ぶりにチャンピオンシップ・セクションの全英選手権出場となりました。
この流れをデイヴィッド・ソーントンが受け継ぎ、2018年にはブリティッシュ・オープンの予選も突破し史上初のブリティッシュ・オープン出場。
こういう10年20年単位の積み重ねが花開くから、この世界は面白い。
北西地区 | フォーデンズ |
レイランド | |
ペンバートン | |
ヨークシャー地区 | ブラック・ダイク |
ブリッグハウス | |
グライムソープ | |
カールトン・メイン・フリックリー | |
スコットランド地区 | コーオペレイション |
ウィットバーン | |
中部地区 | デスフォード |
ヴィルトゥオージGUS | |
西イングランド地区 | フラワーズ |
アルドボーン |