チューブラーベル
チューブラーベル、別名オーケストラチャイム。
打楽器の「チャイム」はほぼ全てこのチューブラーベルのことを指します。
「のど自慢の鐘」と言えば大体の人に通じるアレです。
そんなチューブラーベルを中古で手に入れました。
メーカーは、プレミア。Made in Englandです。
到着したときは管にサビが結構ついていたので、まずサビ落としから。
プレミアのチューブラーベルの管はクロームメッキで覆われていて、普通の錆落としだとメッキを剥がしてしまう危険性があったため、クロームメッキ専用のサビ落とし剤「サビトリキング」を使用。
また、ブレーキクリーナーを併用するとよく落ちる、と「サビトリキング」製造元が言っていたのでそれも使いながら錆落とし。
下の写真は異なる2本の管だけど、だいたいの管が左の状態だったが右くらいにまではサビや汚れが落とせた。
取り切れないサビ、またサビが進行しすぎてメッキの下に侵食しているところ以外は綺麗になり、次は表面保護。
上記サビ取り剤と同じ製造元の「メッキング」を使用。
ただ、この「メッキング」は表面に非常に薄いガラスコーティングをするものなので、管の鳴りに影響があるかもしれない。
半永久的に保つコーティングではないので、一度やってみてから今後も使うかどうかを決めようと思って今回使いました。
この「サビ取り→表面保護」を下のCから上のFまでの全18本繰り返す。
次はフレームを清掃。
と言ってもフレームをいくら綺麗にしても音は良くならないので、利用する際に汚れが移らない、不快に思わないくらいまでの掃除。
ダンパー部分も解体し状態をチェックし清掃。フェルトはまだまだ使えそうだったので掃除してそのまま使用。
フレームの管を引っ掛ける部分も根本から曲がっていたので
直角になるようゴムハンマーで修正。
管をフレームに引っ掛けるためのワイヤーはガタガタ、それに通っているクッション用のゴム管も古くなり完全に硬化していたため全て交換。
脚部分のキャスターに少し引っかかりがあったので本当は新しいものに変えたかったけど、ネジの長さや規格が合う既製品が見つからず断念。556で清掃してそのまま使用することにした。
これが作業前の音。(下のC)
そしてこれが作業後の音。
音の鳴りと伸びが良くなった。
以上、チューブラーベルの清掃&調整終わり。