スコットランド予選2020

ヨークシャー地区と同日に行われたのが、スコットランド予選と中部地区予選。

 

 

地区予選のルール再掲。読み飛ばしても良いよ!

1. 演奏曲は全バンド課題曲1曲のみ。今年はフィリップ・スパークの「A Tale As Yet Untold(未だ語られぬ物語)」。

2. 各地区上位2つのバンドは10月にロイヤル・アルバート・ホールで行われる決勝へ進出する権利を得る。

3. 昨年決勝で上位4つに入ったバンドはシード権を獲得し、無条件で今年の決勝に進出できる(しかし今年の地区予選には出る)。

4. 上記「3」による決勝進出確定のバンドが地区予選2位以内に入った場合、上記「2」の権利は3位以下に繰り下げられる。

 

ここの2大巨頭はコーオペレーションとウィットバーン。

2008年以降、スコットランド予選の優勝はこの2つのバンドしかありません。

2008~2019の勝利回数は、コーオペレイション6回、ウィットバーン6回。

互角。

去年はコーオペレーションが3年ぶりに勝利しイーブンに持ち込みましたが、今年も勝ってリードできるか。

 

そしてウィットバーンは去年の決勝にて3位に入り、スコットランド勢としてはなんと1997年以来のシード権獲得。

なので2大巨頭以外のバンドの決勝進出の可能性が例年よりもグンと上がっています。

 

そしてクジ引きによる演奏順はこちら

1. コーオペレイション
2. ダナスキン・ドゥーン
3. ダルメリントン
4. ウィットバーン
5. ボーネス&キャリデン
6. ボン・アコード
7. カーキンティロッチ
8. ユニゾン・キニール
9. ニュートングランジ
10. カーキンティロッチ・ケルヴィン

 

前年優勝バンド、コーオペレイションはなんと一番最初。二連覇は厳しいか。

あれ、この文、前回も書いたような…。

 

 

さてコーオペレイションは守れるか、ウィットバーンが奪い返すか。そして3つ目の席を取るのはどのバンドか?

 

そんなスコットランド予選、結果はこちら。

 

順位 バンド 指揮者
1 コーオペレイション ラッセル・グレイ
2 ボン・アコード アダム・クック
3 カーキンティロッチ・ケルヴィン トーマス・ワイズ
4 ウィットバーン ジョセフ・クック
5 ユニゾン・キニール レイモンド・テナント
6 カーキンティロッチ クリス・キング
7 ダルメリントン エリック・ヤンセン
8 ニュートングランジ アンドリュー・ダンカン
9 ダナスキン・ドゥーン ポール・ドゥルーリー
10 ボーネス&キャリデン グリン・ウイリアムズ

 

ウィットバーンはシード権。

コーオペレイション、ボン・アコードが決勝進出。

 

コーオペレイション2連覇!

 

演奏順が一番最初だったにも関わらず優勝。強い。

 

ウィットバーンは4位。シード権がある時って微妙に気が緩むんだよね。

リハーサルの時に指揮者は「シード権は持っているけど、優勝を狙いに行くぞ」っていくら言っても、やっぱり「2位以内に入らなくても大丈夫」という緩みが演奏にも出る。

 

そして2位に入ったのはボン・アコード!

なんと1983年以来のチャンピオンシップ・セクション決勝進出。

 

最近はチャンピオンシップ・セクションと1stセクションを行ったり来たりをしていましたが、ここで2位に入り決勝への切符を手に入れました。

実は2010年にヨーロピアンにも出ていたこのバンド。

ヨーロピアンのスコットランド代表を決めるのも兼ねているこのスコットランド予選。2009年はボン・アコードは4位でしたが、上3つのバンドがそれぞれ金銭的な問題でヨーロピアンを辞退した理由で2010年のリンツの舞台に立ちました。

 

これまでの予選通過バンド一覧。

北西地区 フォーデンズ
フェアリー
ウェールズ コーリー
トリディーガー
スルイドコイド
ヨークシャー地区 ブリッグハウス
ブラックダイク
ヘップワース
スコットランド ウィットバーン
コーオペレイション
ボン・アコード