ウェールズ予選2020
さて、北西地区から始まった全英選手権のための予選。
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今回はイングランドの国境を越えてウェールズへ。
この地区の有力バンドは2つ。
現在世界ランキング1位、しかも2位をトリプル・スコアでぶっちぎっている王者、コーリー・バンド。
そしてもう一つ、イアン・ポートハウスが長年率いるトリディーガー・タウン・バンド。
2000年以降のウェールズ予選20回中の優勝バンドはコーリーが14回、トリディーガーが5回。
しかしここ5年のみをみればコーリー3回、トリディーガーが2回優勝とお互いしのぎを削っています。
昨年はトリディーガーが優勝したので、コーリーが奪還かトリディーガーが連覇か、それとも他のバンドが割って入ってくるか。
ここで地区予選のルールをもう一度。
1. 演奏曲は全バンド課題曲1曲のみ。今年はフィリップ・スパークの「A Tale As Yet Untold(未だ語られぬ物語)」。
2. 各地区上位2位のバンドは10月にロイヤル・アルバート・ホールで行われる決勝へ進出する権利を得る。
3. 昨年決勝で上位4位に入ったバンドはシード権を獲得し、無条件で今年の決勝に進出できる(しかし今年の地区予選には出る)。
4. 上記「3」による決勝進出確定のバンドが地区予選2位以内に入った場合、上記「2」の権利は3位以下に繰り下げられる。
昨年の決勝ではコーリーが優勝しシード権を得ているので、今年のウェールズは「コーリー+上位2バンド」。
というわけでウェールズ予選2020、結果はこちら!
順位 | バンド | 指揮者 |
1 | トリディーガー | イアン・ポートハウス |
2 | コーリー | フィリップ・ハーパー |
3 | スルイドコイド | クリス・ターナー |
4 | シティ・オブ・カーディフ | クリストファー・ボンド |
5 | トングインライス | カール・サウンダーズ |
6 | ノーソップ・シルバー | ジョン・ドイル |
7 | エブブ・バレー | ナイジェル・シーマン |
コーリーはシード権
トリディーガーとスルイドコイドが予選通過
トリディーガー連覇
コーリーは2位。これでここ5年の成績はトリディーガーが3勝でコーリーを抜きました。
決勝進出の権利は3位に繰り下がり、スルイドコイドが決勝へ。バンド史上初のチャンピオンシップ・セクションの決勝です。
2006年まで一番下の4thセクションだったスルイドコイド。14年間で最高峰の舞台へ駆け登りました。こういうのがあるからブラスバンドは面白い。
これまでの決勝進出バンドは以下の通り。
北西地区 | フォーデンズ |
フェアリー | |
ウェールズ | コーリー |
トリディーガー | |
スルイドコイド |