ティンパニのフェルト交換
楽器を中古で買うと、何かしらの不具合は覚悟しないといけないです。
楽器店から買えばプロのリペアの方が整備してくれていると思いますが、オークションなど個人間でのやり取りでの購入はまず期待できません。
自分の持っているティンパニはオークション経由だったので、やはり色々と不具合がありました。
その一つが、釜に接しているフェルト。
こんな感じでフレームに貼られています。
フレームと釜も両方金属なので、直接当たると傷がつくからですね。
しかしこのフェルト、同じフレームの違う場所ではこんなふうにズレてしまっていました。
フェルトがぶ厚すぎて、釜をはめる際に一部のフェルトが下にズレてしまっていたようです。
よって釜が中心からズレて、その結果ヘッドのテンションをどう頑張って調整しても音がまとまりませんでした。
「じゃあこのフェルトを交換しよう」と思い立ったのが今回の顛末です。
難関だったのは、両面テープ剥がし。
何年も貼りっぱなしだったのだろう、もう劣化しきっていてカチカチ。
フェルトを剥がそうにも、取れたのはフェルトの表面だけで両面テープは全っ然取れねぇ。
そんなにティンパニのフレームから離れたくないのかっていうくらいカチカチ。
そうだよな、何年も一緒にいたんだもんな。
いや、そういうのいいから。
剥がれろ。
というわけで、劣化した両面テープを取るために色々試したところ、クレ556でテープを溶かした後に、ドライヤーで熱風を当てながらタオルで拭く。必要であれば最後に消しゴムで擦る、という方法が(その時は)一番良かったです。
仕上がりはこんな感じ。
しかしこの方法、めっちゃシンドイ。
まず556を吹っかけて時間を置かなきゃいけないし、溶かしたといってもゼリー状になるだけで粘着力は落ちていないなのでタオルで拭くのも一苦労。というか百苦労くらい。
ところがTwitterのフォロワーさんに教えてもらったのが、Zippoオイルをかけるとよく溶けると。
コンビニにも売ってるし、何より安い。
そこで早速もう一つ別のティンパニのほうで試してみました。
結果。
楽。
その前の日に556をかけていたということも考慮しなければならないけど、それにしても遥かにZippoオイルの方が楽。
556では諦めた、完全に固形になっている部分も取れました。
そして両面テープを剥がした後は、新しいフェルトを貼って
釜を乗せて
今回はここまで。
おまけ
釜の無いティンパニ