nkodaは打楽器奏者も使えるのか
以前「楽譜のサブスクリプション」として紹介した「nkoda」。
ピアノやオーケストラの譜面はあることはサービス説明の中にあったからわかっていたけど、「打楽器奏者向けの楽譜」がいくつあるかはわからなかった。
月額1480円(年間一括14800円)という、何も調べずに契約するには少し躊躇う値段だったので、今回調べてみました。
とは言っても「打楽器奏者向け」というのはジャンルがまだ広すぎるので、今回は
「クラシック打楽器奏者のソロ曲の楽譜はあるか」
というテーマに絞った。
が、これでもまだ範囲が広すぎるので、ひとまず今回は日本のクラシック界で権威を持つ
「日本管打楽器コンクールの課題曲・選択課題曲があるかどうか」
を調べてみました。
曲名の前に付いている
「◯」は「nkodaにある」
「×」は「nkodaになし」
です。
パーカッション部門
一次予選
<課題曲>
×Delecluse , Jacques – Test-Claire pour Caisse Claire Seule
ジャック・ドゥレクリューズ – テスト クレール
×Fink , Siegfried – Trommel-Suite
ジークフリート・フィンク – トロンメル–スイート
×Goldenberg , Morris – Modern School for Xylophone, Marimba, Vibraphone… Editing by Anthony J. Cirone
モリス・ゴールデンバーグ – モダンスクール フォー シロフォン ヴィブラフォン マリンバ
この時点でほぼやる気を無くしているけど一応続けるよ
二次予選
<課題曲>
×Cals , Michel – Quatre Inventions pour Percussion et Piano
ミシェル・カルス – 4つのインヴェンション
<選択曲>
×Carter , Elliott – Eight Pieces for Four Timpani
エリオット・カーター – エイト ピースィズ
◯Norgard , Per – I Ching
ペア・ノアゴー – イーチン
◯Ishii , Maki – Thirteen Drums
石井 眞木 – サーティーン ドラムス
×Stockhausen , Karlheinz – Nr.9 Zyklus
カールハインツ・シュトックハウゼン – ツィクルス
◯Tharichen , Werner – Konzert fur Pauken
ヴェルナー・テーリヒェン(テーリヘン)– ティンパニ コンチェルト
(フルオーケストラ編成版のみあり)
×Fukushi , Norio – Ground for Solo Percussion
福士 則夫 – ソロ・パーカッションのためのグラウンド
×Zivkovic , Nebojsa Jovan – Generally Spoken It is Nothing But Rhythm
ネヴォイシャ・ヨハン・ジヴコヴィッチ (ジブコビッチ) – ジェネラリー スポークン イット イズ ナッシング バット リズム
×Kitazume , Michio – Side by Side
北爪 道夫 – サイド バイ サイド
◯Xenakis , Iannis – Psappha pour Percussion Solo
ヤニス・クセナキス – プサッファ (サッファ)
×Kopetzki , Eckhard – Canned Heat
エックハルト・コペツキ – キャンド ヒート
◯Xenakis , Iannis – Rebonds
ヤニス・クセナキス – ルボン
×Feldman , Morton – The King of Denmark
モートン・フェルドマン – キング オブ デンマーク
◯Volans , Kevin – She Who Sleeps With A Small Blanket
ケビン・ボランズ – シー フー スリープス ウィズ ア スモール ブランケット
本選
<課題曲>
◯Jolivet , Andre – Concerto pour Percussion et Orchestre
アンドレ・ジョリヴェ(ジョリベ) – パーカッション コンチェルト
以上、全15曲中7曲という結果でした。
マリンバ部門もやるつもりだったけど、もういいよね。
「クラシック打楽器ソロ曲」自体がニッチなものなので、逆に7曲もあるんだと少し驚きました。また、今回のドゥレクリューズの「テスト・クレール」は無かったけど、ドゥレクルーズの他のティンパニやスネアのエチュードはありました。
なので「打楽器奏者はnkodaは全く使えない」というわけでは無いですが、「特定の欲しい楽曲が無い」というのは日常茶飯事になるかなー、とは思います。