北西地区予選
毎年10月にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにて行われる、イギリスの一年の中で最も重要なコンテスト、「全英ブラスバンド選手権」
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このコンテストには、各地区の予選を勝ち抜いたバンドが出場できますが、そのための予選がこの2月末より始まりました。
幕開けとなるのは、イングランドの北西地区。
フォーデンズ、レイランド、フェアリーが「ビッグ3」と君臨していますが、他にも良いバンドが多く、一番レベルの高い地区と言っても過言ではありません。
ブラスバンドのコンテストでは、演奏順を決めるための抽選は当日の朝に行われます。
抽選の結果がこちら。
#regs2019 Top Section Draw pic.twitter.com/evAvxmEoQc
— Brass Band World (@BBWMagazine) February 24, 2019
フェアリー2番目
レイランド9番目
フォーデンズ10番目
演奏順が早過ぎると印象が薄くなり不利になるので、フェアリーは少し運に見放された形。
フォーデンズは昨年のロンドンでの決勝で優勝しており、今回は結果如何に関わらず決勝に行けるシード権を持っています。
なので、予選突破条件は「フォーデンズを除いた上位2つに入ること」。つまり3バンドが決勝へ行けるこの北西地区予選、結果はこちら!
順位 | バンド | 指揮者 |
1 | フォーデンズ | ラッセル・グレイ |
2 | レイランド | トーマス・ワイス |
3 | ペンバートン・オールド・ウィガンDW | ベン・ディクソン |
4 | フェアリー | ギャリー・カット |
5 | ワードル・アンダーソン・ブラス | シーン・コンウェイ |
6 | ミルンロウ | デニス・ハドフィールド |
7 | TCTCグループ | ジェフ・スパークス |
8 | ウィンゲイツ | ポール・アンドリュー |
9 | オールダム(リーズ) | ジョン・コリンズ |
10 | VBSポイントン | スティグ・マースク |
11 | アッシュトン – アンダー・ライン | フィリップ・チャーク |
12 | フレックルトン | ジョン・ピアソン |
フォーデンズはシード権
レイランドとペンバートンが予選通過
1位はフォーデンズ!
さすがの昨年度決勝王者、シード権を持ってはいましたが地区予選でも1位。
そのため「上位2つ」は繰り下げられ、2位のレイランドと3位のペンバートンが予選通過。
レイランドは2年連続、ペンバートンは2011年以来の決勝進出となりました。
しかし、なによりフェアリー予選落ち。
先述のように「ビッグ3」のうちの一角であり、毎年その3バンドで予選通過を争っていたので、まさかの結果。
2013年以来の予選落ちです。
ちなみにその2013年、私もフェアリーの一員でした。その時の課題曲の「ハーモニー・ミュージック」は未だにトラウマです。
というか、結果が出ても「え、これ嘘の結果で、本当の結果はこれから発表されるんだよね?」としか思えなくて、しばらく現実を受け入れられなかったのを覚えています。
まぁ、私はその夏にレイランドに移籍して決勝に出ましたが。
数年振りに波乱が起きた北西予選地区。
次は来週のヨークシャー地区です。