スイス・ナショナルズ優勝指揮者インタビュー【日本語訳】
先日のスイス・ナショナルズはヴァライシア・ブラスバンドの4連覇で幕を閉じましたが、4barsrest.comに、ヴァライシアの指揮者、アーセン・デュークへのインタビューが上がっていましたので、それを日本語に直してみます。
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インタビュアー:イワン・フォックス
指揮者:アーセン・デューク
イワン(以下I):さて、ここモントローに来たのは4回目ですが、私は4回とも同じ指揮者にインタビューしています(笑)この立派なトロフィーを持っている、アーセン・デューク。2018年スイス・ナショナルズ優勝バンド、ヴァライシア・ブラスバンドの指揮者です。…同じ質問をしているかわからないですが(笑)、凄く嬉しいですよね?
アーセン(以下A):(笑)…そうですね、とてもとても嬉しいです。このコンテストのためにたくさん準備しましたし、スイス・ナショナルズは良いバンドがたくさんあってレベルが高く、勝つのが難しいので、この結果が凄く嬉しいです。
I:(課題曲の)コンチェルト・グロッソには、どんな効果を持たせたかったのですか?素晴らしい曲ですが、昔の曲です。しかし、未だあなた達のような最高のバンドにも試練を与えるような曲ですね。
A:全く同感です。凄く難しい曲です。20分の曲の中でそれぞれ違った音楽スタイルの場面を持っていますし、これは…あー…この曲は…あー…はい、この曲は凄く難しいですね(笑)これを演奏するのは凄くキツかったです、はい。
I:いつ(自由曲を)サイモン・ドブソンの曲にしようと決めましたか?こちらもまた凄く難しい曲ですよね?
A:はい、これは凄く有利に働きました。(課題曲の)コンチェルト・グロッソは40年も前の曲で、自由曲は新曲。サイモンの曲は素晴らしく、レベルも高く、練習するのも演奏するのも凄く楽しかったです。
I:そしてこのサイモンの曲、たくさんの静かな場面がありましたね。世界的なバンドでも、サウンドのバランスを整えるのは難しかったですか?
A:その通りです。バランスについては凄く気を使いましたし、アンサンブルさせるのは凄く難しかったです。
I:特に言及したいのが、テナーホーン奏者。彼女の最初の音、とても静かな(しかし、よく通る)音でしたよね!聴いた人皆が「聴けて良かった」と思う、勝者の音でした。
A:はい、自分で言うのも何ですが、彼女は素晴らしい奏者です。彼女はその音が出せる奏者で、それを(舞台上で)出しただけの事です。
I:バンドとしての次の目標は何ですか?
A:次はここ、モントローで来年4月終わりに行われるヨーロピアンです。これに出れることは光栄です。そしてもちろん、そのような大きなコンテストにスイス代表として挑むことに対して嬉しさと、高いモチベーションを持っています。
I:アーセン、私は毎年ここに来て毎年あなたに言っておりますが(笑)、堂々の優勝おめでとうございます!
フル・インタビュー動画はこちらのVimeo(動画投稿サイト)にて。
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