ベルギー・ナショナル・ブラスバンド選手権
(´・ω・)<今日も二本立て
さて、スイス・ナショナルズと同じ週末に、ベルギーでもナショナルズがありました。
来年4月のヨーロピアンへのベルギー代表を決めるコンテスト。
スイスとスコットランドで大きなコンテストがあったので、このベルギー・ナショナルズは4barsrest.comでもほとんど取り上げられず。
と言うわけで情報が無さ過ぎるので、早速結果に移りたいと思います。
結果!
順位 | バンド | 指揮者 | 課題曲 | 自由曲 | 合計点数 |
1 | ブラスバンド・ウィレブローク | フランス・フィオレット | 291 | 291 | 582 |
2 | フェスティヴァル・ブラスバンド | 不明 | 288 | 282 | 570 |
3 | ノード・リンバーグス・ブラスバンド | 不明 | 279 | 276 | 555 |
4 | ブラスバンド・リーランド | 不明 | 285 | 264 | 549 |
5 | ブラスバンド・ゼレ | 不明 | 273 | 267 | 540 |
6 | ブラスバンド・ヘイスト | 不明 | 267 | 264 | 549 |
7 | コルトリッジ・ブラスバンド | 不明 | 264 | 258 | 522 |
…「不明」って、いくら何でも情報無さ過ぎでしょ…。
と言うわけで、ブラスバンド・ウィレブロークが去年に引き続き2連覇となりました。
ちなみにこのウィレブローク、指揮者のフランス・フィオレットが1979年にバンドを立ち上げ、今に至るまでベルギーのトップクラスのブラスバンドであり続けています。
1978年から始まったベルギー・ナショナルズ。今年で40回目(1992年は中止)となりましたが、そのうちの半分、20回はこのウィレブロークが優勝。
特に2012年からは、このウィレブロークか、またはもう一つの強豪バンド、ブラスバンド・ブイジンゲンかと言う争いでした。
…あれ、そう言えばブイジンゲンは?今年、ナショナルズに出てすらなくね?
と思って調べたら、こんな記事が。
Vertommen closes 25 year chapter at Buizingen
ブイジンゲンを25年の間率いたルーク・フェルトメンが辞めるってよ、という。
この記事が去年の12月。
ブイジンゲンのツイッターを見てみると、今年の2月まではフェルトメンが指揮し、その後は別の指揮者に変わった模様。
New conductor in residence Thibaut Bruniaux! Welcome! pic.twitter.com/RT7S3NlshO
次のツイートを見ていると、奏者急募している。
BREAKING NEWS !!!! pic.twitter.com/mgbrtll2AW
でも、そのツイートの後は一切音沙汰無し。
今年4月のコンテスト、フレミッシュ・オープンもエントリーはしたが棄権した模様。
これはあれか、「長期政権の築いた指揮者が去る時、その指揮者に付いてきた人が一気に辞めた」パターンか。
ブイジンゲンと共に「アースライズ」や「地球最後の日」を作り上げた作曲家、ナイジェル・クラークも2015年始めにバンド専属作曲家を辞め、
同じ2015年の終わりにはブイジンゲンの顔だったコルネット奏者、ハーマン・ファンホーンも辞めている。
主要奏者と指揮者が離れると崩壊するのは、イギリスでもよくあること。
これだからバンド運営というのは難しい。