グロッケンシュピールのオーバーホール
かなり楽器は揃ってきていたのですが、主な楽器の中でグロッケンだけがまだ無い状態でした。
そして今回、中古ではありますがYAMAHAのYG-1000をオークションで購入。思ったより高くなっちゃったけど。
しかし、届いてみたら結構酷い状態。
鍵盤の表面は青錆だらけだわ、鍵盤の下の箱はホコリだらけだわ、フレームのホイールは鉄屑だらけ。
中古品を買った時は必ず自分の手でオーバーホールをしていますので、今回もやってみました。
用意するもの
・作業用手袋
・5-56
・除光液
・タオル大量
・ポリエステル紐(太さ2mm)
・ドライバー
などなど…。
手順としては
- 鍵盤を全部外し、フレームも全部分解。
- 5-56を鍵盤にかけて錆を浮かせた後、タオルで磨く(錆が落ちるまで繰り返す。)
- フレームを5-56で掃除。
- 鍵盤には音階をひらがなで書いたシールが貼ってあって、それが完全に固着していたので除光液で掃除。
- 鍵盤の下に紐を通す。
という形でした。
1. 分解。
2. 鍵盤を磨く。
表面だけでなく側面も。ここまでキレイになりました。
3. フレームも磨く。
写真は無いけどホイールが特に酷かった。5-56かけたらホコリや鉄屑が真っ黒な塊となって出てきた。
4. シール除去。
最初は5-56で拭こうとしたけど、何十回も繰り返しても向かって右までしか落ちず。
化学に詳しい方から「除光液のほうが良いかも」とアドバイスを頂き、試してみると
これ全部シールが固着してた鍵盤なのですが、一瞬で落ちました…。プロの知識ってやはり凄い。
※注意
今回は固着したシールのため、除光液(アセトン)を使いましたが、固着前のシールはジッポオイルで取れます。それはティンパニのオーバーホールをした時に試し済み。
アセトンは塗装面を剥離させる可能性があるため、塗装の無い物にしか使わないでください。
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5. 紐を通す。
YG-1000は元々鍵盤の下に紐がなく、分厚いフェルトの上に鍵盤が乗っている状態でした。
なので下に紐を通して、鍵盤に触れる面積を少なくして音をもっとフルで鳴らせるようにします。
紐を通す前はこんな音。
下に紐を通した後は通した後はこんな音。
全体的にかなり音が鳴るようになりました。この動画だと中音部のFとGがわかりやすいです。
完成。