私は、4本マレット時の単旋律を演奏するときは、右手は外側のマレットを使います。(左手は内側を使います)

こんなふうに。

これにしたキッカケはゲイリー・バートンやデイヴィッド・フリードマンを始めとするジャズ・ヴァイブ奏者が皆この方法を取っていて、音も見た目もカッコ良いから、という理由でした。

 

しかし、なぜジャズ・ヴァイブ奏者は皆この方法なのか?という疑問はずっとありました。

両手とも内側のマレットで叩けば音も揃うし、速いパッセージもやりやすいのに。しかも外側のマレットを使うと、内側のマレット同士が当たりやすい。なぜわざわざそんな不便な方法を使うのか。

 

しかし、私個人としてはこの「右手外側、左手内側」を変えませんでした。その理由の一つとしては、個人的に「外側のマレットを使う方がアクセントをしっかりと出せる」というもの。

まぁ、あとは「両方内側の奏法に戻すタイミングを失った」というのも正直ちょっとあります。

 

しかし最近、腕の筋肉を色々調べていくうちに、このやり方が実は理に適っているんじゃないかという事に気付きました。

その理由を、少し説明したいと思います。

 

まず第一に、4本マレット演奏時は、内側もしくは外側のマレットだけで叩く際、前腕を回転させて動かしています。

内側に回すことを「回内」

外側に回すことを「回外」

とそれぞれ言います。

 

前腕を回内、つまり内側のマレットを使う時、筋肉はこんな動き。

これだけ。

「円回内筋」をいう筋肉が重要な役割を担っているのですが、ご覧の通りそんなに太い筋肉じゃありません。

 

それに対して回外、つまり外側のマレットを使うときはこんな感じ。

「回外筋」という円回内筋より少し大きな筋肉と、「上腕二頭筋」も関わってきてます。

 

つまり、回内よりも回外のほうがより多くの、より大きな筋肉が働いている

ということになり、それによって

回内よりも回外のほうの力が強い

ということになります。

 

なので、外側マレットのほうが内側を使うよりもパワーが強く出せるということです。

 

よって、この冒頭に述べた「外側のマレットを使う方がアクセントをしっかりと出せる」というのは、体の構造的にも当たっていた、ということになります。

 

ジャズ奏者はクラシック奏者よりもリズムの強いフレーズを演奏する場面や、音量を大きくする場面が多かったりするので、自然と外側のマレットを使うようになったのかもしれません。

以上、私なりの考察でした。