「楽譜」のサブスクリプション・サービスを比較

サブスクリプションとは、「毎月一定の料金を払えば制限無く音楽を聴ける」サービスです。

2019年12月の時点で、「楽曲」のサブスクリプションはSpotifyを始め、Apple MusicやDeezer等色々なサービスが提供されており、かなりの方が利用していると思います。

そして「楽譜」の面でもサブスクリプションサービスが段々と出てきました。

まだ日本向けにサービスを展開しているところが少ないので、海外のものも含めて今回いくつか取り上げてみます。

 

1. カノン

https://www.canon-score.com

配信曲:3000曲

料金
ベーシック=毎月6曲840円
ライト=毎月3曲480円

ジャンル:ピアノソロを中心にポップス、子供向け音楽、クラシックなど

ファン・タップという京都の会社が提供している楽譜サブスクリプション・サービスです。

アプリ上で楽譜を見るだけでなく、音楽再生や移調もできるようです。

ランキングを見るとポップス中心みたい。

 

2. Sheetmusic Direct

https://www.sheetmusicdirect.com

配信曲:100万ページ以上(曲数の言及無し)

料金
月額1000円
年間一括8400円
(いずれも曲数制限無し)

ジャンル:クラシック器楽曲からポップス・ロックまで色々

 

アメリカにある世界最大手楽譜出版社、ハル・レナード社が提供する楽譜サブスクリプション・サービス。

よって配信されている楽譜はハル・レナード社のもののみ。

吹奏楽やアンサンブルのスコアやパート譜もありますが、ざっと見た感じデ・ハスケやベリアトなどの「ハル・レナード傘下の出版社」の譜面は無い様です。

打楽器ソロもジョン・ベックの曲があったりします。

ちなみに日本円表示はありますが、日本語表記は無し。

 

3. nkoda

https://www.nkoda.com

配信曲:数万曲(具体的な数字無し)

料金
毎月1480円
年間一括14800円

ジャンル:器楽曲中心(クラシックから現代曲まで幅広い)

 

おそらく管弦打楽器奏者、クラシックピアノ奏者にとってはここが今一番使い勝手が良い。

具体的な曲数は書いていないにしろ、多数の出版社がこのnkodaにて楽譜を配信しています。

バッハやハイドン、ラヴェルなどのオーケストラスコアや楽譜セットも提供しており、いちいちポケットスコアとか買わなくてもここで事足りるのでは無いかと思うくらいの品揃え。

打楽器ソロは種類は少ないですが、デレクルーズのエチュードやチン・チェン・リンのマリンバ協奏曲なども配信しています。

 

オーケストラやソロを中心に演奏する器楽奏者だったら間違いなくファースト・チョイスだと思います。

 

4. Virtual Sheet Music

https://www.virtualsheetmusic.com/unlimited.html

配信曲:具体的な数字無し(数万曲はありそう)

料金
年間$37.75

ジャンル:器楽曲中心(子供向けからクラシックまで)

 

安っ

 

そしてサイトの外観が古っ

 

1999年から電子楽譜を売ってる老舗。

年間たった4000円くらいで制限なしに色んな楽譜がダウンロードできる。

 

扱っているのはピアノや弦楽器をはじめとした様々な器楽曲。

ただ、「浅く広く」といった形で、最低限の有名どころはあるけど、マニアックな曲はからっきしといった感じ。

 

それでも、教育用の色々なレベルの子供向け楽譜も多数あり、教育に関わっている人にも良いと思います。


 

まとめ

とりあえず4つ出してみましたが、個人的には

・演奏者であり、オーケストラやソロを中心にやる人→nkoda

・演奏もするけど、子供たちにも教えたりする人→Virtual Sheet Music

・ポップスやロックやアニソンをピアノで弾きたい人→カノン

 

という用途ですかね。

Sheet Music Directは、うーん…。ハル・レナード傘下の吹奏楽譜が配信されれば、吹奏楽界で天下取れると思う。