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ティンパニのペダルはどうやって止まるのか?

上の記事にあるように、ティンパニのヘッドを変えました。

併せて、新しく入ったティンパニの調整(オーバーホール)も自分の手で行ってみました。

以前専門の人に最初の2台を調整してもらったので、それを見様見真似する形で。

まぁ、壊れても自分のだから自己責任だし!

さて、プレミアのティンパニはクラッチを踏んでペダルを上下させて音程を変える、いわゆる「クラッチ式」です。

日本でメジャーなヤマハやパールの多くは「バランススプリング式」という全く違う方式で、ペダルの形も違います。

こんな形が「バランススプリング式」。

対して、「クラッチ式」はこんな形。

というわけで、オーバーホールの中でペダルのクラッチ部分も分解しました。

クラッチの蓋を開けると

こういうボールが14個入っています。ボールの直径は4mm。

このボールがクラッチと芯棒の間を「噛み」、ペダルを止める仕組みです。

ペダルを前に踏む事でボールが上下し、クラッチがリリースされ、ペダルが戻ります。

ボールの上下はこんな感じ。

なので、この4mmのボールが無いとペダルが全く固定できません。

こんな風にスカスカな状態。

たった4mmのボールで止めているのには正直ビックリしました。

なので、プレミアティンパニのペダルが調子悪い時はこのクラッチ部分が原因な事が多いと思います。

以上、簡単ながらペダルについての解説でした。