自分語りにはなるのですが、私は仏道修行で今年の4月までの3年間、演奏が出来ない期間がありました。

いや、演奏どころか音楽に触れられない期間でした。俗に言うブランクです。
ブランク明けとはどう言う状況になるのだろう?と修行に行く前かなり気にしていました。

今回の記事は、そのブランクについてです。

結論から言ってしまうと、「ブランクはあっても意外と体は動けるし、曲も覚えてる」ことです。

体は動けるとはどう言うことか。
私はてっきり何ヶ月も何年も楽器に触らないと、音の出し方一つすら忘れてしまうんじゃないか、と思ってました。ほら、私ただでさえ忘れっぽいし。

私の言ってた僧堂は半年ごとに長期休暇があり、その時に家で楽器を触ることができました。

最初の休暇の時、さて、いよいよ数ヶ月ぶりに楽器に触れる。
本当に弾けるのかな、弾き方忘れすぎて楽器の前で何すればいいかわからなくならないかな、と思ってたんですが。

意外と弾けました。当然曲は少し忘れていたので楽譜を見直しながらでしたが、一回ざっと最初から最後まで弾いてみたらだいぶ思い出して。

その休暇は数日間だったんですが、その間に一曲完成させることができました。

結論。ブランクあっても意外と弾ける。と言うかすぐに思い出す。


「じゃあブランクあっても別に楽器触れば大丈夫じゃん!さすが俺」と、楽勝ムードすら漂わせていた、修行が終わって帰ってきたこの夏。

とある事が、自分から無くなっている事に気付きました。

「音が聴けない」

いや、もちろん耳は聞こえます。健康体です。

ただ、「音のニュアンスが聴き取れない」

音楽を聴く事が出来なかった環境にいたので、音の細部を聴くと能力が激しく劣化していました。
自分の音はもちろん、CDとかコンサートを聴いても、音が聴こえない。

言ってしまえば、全て流し聞きしている状態です。全く音が自分に入ってこない。

と言うわけで、ブランクで最も劣化していたのは、腕でも指でもなく、何よりも「自分の耳」でした。
今、必死に取り戻している最中です。

以上、ブランクの話でした。
さすが俺と思ってた自分を誰か殴ってください。